
ノウタス株式会社(以下「ノウタス」)は、伊予銀行グループの一次産業特化ファンドである「いよ一次産業未来ファンド投資事業有限責任組合」を引受先とする第三者割当増資を実施し、同ファンドより資本参画いただいたことをお知らせいたします。
ノウタスは、「人生に農を足す」をコンセプトに、農業を楽しく、身近にするアグリテインメント事業を展開しています。今回の資本参画を通じて、ラボでの技術検証を進めてきた「ぶどうOS」の商用実装を横浜市内で開始し、ぶどう栽培を、季節や産地に限定される生産活動から、都市部や観光地、商業施設などにも広がる高付加価値な農業モデルへと拡張していく取り組みを加速してまいります。
ぶどうOSが目指すのは、ぶどうを効率的に生産・販売するだけでなく、季節や場所に縛られずに栽培し、オフシーズンの贈答用・法人向け販売、都市部でのぶどう狩り、観光・教育プログラムなど、多様な形で価値化することです。将来的には、鉄道高架下、地下空間、都市部の余剰スペース、地方の遊休施設など、これまで農園として使われてこなかった場所にも果樹栽培の可能性を広げることで、都市型農業や新たな食料生産の選択肢を提示していくことを目指します。
今回の資本参画は、資金面での支援にとどまらず、一次産業と地域の未来に向けて、伊予銀行グループとノウタスがこれまで培ってきた連携をさらに深めるものです。愛媛県内での農業分野におけるデジタル実装の取り組みを通じて得た知見や関係性を活かしながら、農業、地域、体験、福祉、観光がつながる新しい農園モデルの社会実装を進めてまいります。
資本参画の背景
ノウタスはこれまで、農業を生産活動としてだけでなく、体験、地域、教育、メディア、観光と接続することで、農業をより楽しく、身近なものにする取り組みを進めてきました。
近年は、農業を楽しく伝える会社としての活動に加え、農業の未来を技術と社会実装で前に進める企業としての取り組みを強化しています。
その取り組みの一つが、ぶどうの通年収穫技術とAIによる画像解析を組み合わせた「ぶどうOS」です。ぶどうOSについては、ラボでの技術検証を進め、特許申請も行っています。
今回の資本参画により、ぶどうOSはラボでの技術検証段階から商用実装フェーズへ移行します。今後は、生産性、品質安定性、運営コスト、栽培管理体制に加え、贈答用・法人向け販売、ぶどう狩り、観光・教育プログラムなどの提供モデルを検証し、農業体験と高付加価値果樹生産をつなぐ新たな事業モデルとして確立していくことを目指します。
ぶどうOSについて
「ぶどうOS」は、植物工場的な再現性のある栽培思想と、AIによる画像解析・個体管理を組み合わせた、ノウタス独自のぶどう栽培・体験基盤です。
従来、ぶどう栽培は収穫までに複数年を要し、気候、土壌、栽培技術、作業時期に大きく左右される領域でした。ノウタスは、環境制御、AIによる個体管理などを組み合わせることで、ぶどう栽培の期間短縮、品質安定化、時期分散収穫の可能性を検証してきました。
ぶどうOSが実現しようとしているのは、従来の果樹栽培を置き換えることではありません。果樹栽培の高度な技術や経験を尊重しながら、その一部をデータと環境制御によって再現性のある形にし、都市部や遊休施設など、これまで農園として使われてこなかった場所にも展開可能な栽培・事業モデルとして実装することです。
また、通年栽培・時期分散収穫が可能になることで、従来の果樹栽培にありがちな繁忙期集中型の作業構造を平準化しやすくなります。栽培、管理、収穫、販売、体験提供などを分けた水平分業型の運営や、農福連携モデルへの応用も期待されます。
ぶどうOSは、アグリテインメントのための体験基盤であると同時に、場所や季節に依存しにくい果樹栽培のあり方を検証する技術基盤でもあります。将来的には、鉄道高架下、地下空間、都市部の余剰スペース、地方の遊休施設、観光施設、商業施設などへの展開を通じて、農業を「遠くの産地で行われる生産活動」から、「日常の中で触れられる体験」へと変えていくことを目指します。
出資者について
いよ一次産業未来ファンド投資事業有限責任組合は、いよぎんキャピタル株式会社を無限責任組合員とする、伊予銀行グループの一次産業特化ファンドです。
伊予銀行とは、愛媛県が主導するデジタル実装事業「トライアングルエヒメ」を通じて関係を深めてまいりました。同事業において、ノウタスは愛媛県内での農業分野におけるデジタル実装に取り組み、採択後は伊予銀行よりアドバイザーとして、プロジェクト推進や地域の農家との接続など、現場実装に向けた支援をいただいてまいりました。
こうした愛媛県内での継続的な連携を背景に、今回、同ファンドより資本参画いただくこととなりました。
同ファンドは、農林水産業の振興と地域経済の活性化を投資方針の中核に据える一次産業特化型の投資ファンドです。ノウタスが推進するぶどうOSは、高付加価値果樹生産の技術実装に加え、農業体験、観光、地域活性化をつなぐ新しい一次産業モデルを目指すものであり、同ファンドの投資方針と高い親和性があります。
今後の展開
ノウタスは、今回の資本参画を通じて、ぶどうOSの商用実装を推進してまいります。
まずは新たに新設する商用実装拠点において、ラボで検証した技術を実際の生産・販売・体験モデルへ展開します。高付加価値ぶどうを、農産物として販売するだけでなく、オフシーズンの贈答用・法人向け販売、ぶどう狩り体験、観光、教育、法人向けプログラムなどと組み合わせた事業モデルとして検証していきます。
そのうえで、鉄道高架下、地下空間、都市部の余剰スペース、地方の遊休施設、観光施設、商業施設などへの展開可能性を検討し、「どこでもぶどう農園」モデルの社会実装を進めてまいります。
ノウタスは今後も、農業を技術、地域、体験、福祉、教育、メディア、観光などと接続しながら、一次産業の新しい可能性を社会に実装してまいります。
ノウタスについて
ノウタス株式会社は、「人生に農を足す」をコンセプトに、農業を楽しく、身近にするアグリテインメント事業を展開する企業です。
農業を単なる生産活動として捉えるのではなく、体験、地域、教育、メディア、観光、テクノロジーと接続することで、一次産業の新しい可能性を社会に実装することを目指しています。
現在は、ぶどうの通年収穫技術とAIによる画像解析を組み合わせた「ぶどうOS」の研究開発・商用実装を進めるほか、ぶどうの育種・品種開発プロジェクト「パープルM」、農業分野におけるデジタル実装支援、地域共創プロジェクト、農業体験・メディア事業などを展開しています。
会社名:ノウタス株式会社
所在地:東京都港区
代表者:代表取締役会長 髙橋 明久
事業内容:アグリテインメント事業、果樹栽培技術の研究開発・社会実装、ぶどうの育種・品種開発、農業・地域共創事業、農業分野におけるデジタル実装支援